ふと写真を整理していたら、懐かしい列車の写真が見つかりました。
JR発足後の夜行列車
JR発足時は特急だけでも26往復程あり、急行・快速を含めると、90本以上の夜行列車が存在していました。既にそのころから寝台列車を中心に利用者の減少が問題となり、このころから500km程の近距離では高速バスに、それ以上の長距離は飛行機との競争にさらられ、料金や利便性に劣っていた夜行列車は、利用者を奪われていきました。一応は頑張ってみた
国鉄末期の頃から博多「あさかぜ」のアコモデーション改良に始まるリフレッシュや個室化改造、関西から九州ブルートレインでは座席車を連結するなどの一部列車にて改善を試みたものの利用回復には至りませんでした。その他、夜行急行列車は特急列車車両を使用したり、青函トンネル開通による北斗星フィーバーもあったのですがね。寄る年には勝てず
JR後15年後には2~3割程度の乗車率となっていました。さらに使われていた列車の車齢が高くなり、その後の新製もなくて夜間運行によるコストも重なり、車両の老朽化や新幹線開業を契機にこの10年で次々と廃止されていきました。最後に残すサンライズ出雲・瀬戸の状況
残っているサンライズ出雲・瀬戸は、車両が1998年と比較的新しく、耐久年数としては10年程度は安泰と思われます。また最近では「縁結びの神様」と知られている出雲大社へ行くために、特に女性を中心に「縁結びの列車」として利用されています。週末を中心に利用率が高く、その男女比は最大7割にもなることとか。GWや盆暮れの繁忙期には14時間もかかる臨時便がでる盛況。一過性でなければと思います。
夜に飛び立つターミナルにて
夜ふと見れば、この夜行列車が各地へ飛び立つ行先を見ることができました。東京からは中国・九州方面、上野からは東北・北陸、大阪からは九州・新潟・東北へ向かっていました。仮に乗らなくても、その先の情景だけではなく、旅行に旅立つきっかけを与えてくれていたものです。
役割が終わって姿を消すのは残念ですが、朝焼けの不思議に感じる夜行列車に乗れなくなるというのは、寂しいものです。