ホーム傍には日本製のSLや客車
ホームに出てみると、入口付近は修繕をしているか、やや暗い感じがしました。
このホームの屋根や柱は日本統治時代の物と言われてるようです。日差しがあるのか、多くの人が屋根のあるホームの端に逃げ込んでます。
かつての鉄路は引退した蒸気機関車や客車などが展示されています。蒸気機関車はDT609(日本の形式:9600型)やCT259(C55型)が展示されています。DT609はこのときはお色直し中でした。
客車も日本製ですが、こちらは戦後1966年に導入されました。かつての旧型客車と10系客車を合わせたような、すっきりしたような姿です。
まだ冷房は搭載されていなかったので、この台湾の暑さでよく耐えられたと思います。そのため晩年は区間車(普通列車)に使用され、この故事館ができ同じ年に廃車になっています。(ちなみに非電化区間の東線では一昨年位まで非冷房の列車が幾つかありました)
もひとつの白い客車は電源者で、同じく日本製です。
思い思いの姿
これらの展示物を若い人から家族連れまで、思い思いに皆写真を撮っていたりしています。
中にはウェディング姿?と思われるカップルが撮影をしていました。
ホームに近いところには車両が展示されていますが、広大な操車場の大部分では歩き回ったり、凧揚げをしていたりしています。日陰には疲れた親達が腰を下ろしていますw
駅の反対側には、廃品を利用したオブジェがいくつかあります。アートらしいですが、私の感性では少し面白いなぁ~と思う感じでした。
更に奥に進むと、かつて使われていたレンガ倉庫が立ち並び、ミニュチュア列車が走っています。休日にはこのように子供たちで一杯賑わっています。(有料)
高雄港駅再開発?!
前鎮調車場~MRT西子湾駅までの長さ 8.7キロのライトレールが建設(一部区間プレ営業中)されています。一部の路線は高雄臨線を使用しています。それと高雄再開発に合わせて、一部商業施設建設の計画が持ち上がっています。
一部の施設は既に取り壊されて、跡地には商業施設の建設が計画されているようです。2015年8月22日に保存を求める市民団体の集会が行われ、「KEEP」という人文字を披露しました。
日本が統治していた時代の鉄道遺構などが残されている旧高雄港駅ですが、再開発がどのようになるか固唾を飲んでしまいます。
台湾が歩んだ歴史の他にも、都市部の中にこのような広大な跡地が、人々の憩いの場となって親しまれております。共存できる方向に進んでもらえればと切望します。
旧高雄港駅までは?
高雄駅からMRT紅線(南北線)に乗り、途中の美麗島駅で橘線(東西線)に乗り換えて、終点の西子湾駅で下車。2番出口を上がってすぐです。
打狗鐵道故事館
営業時間:火曜日から日曜日 10:00~18:00
休館日 :月曜日
住所 :高雄市鼓山一路32號
打狗鐵道故事館ホームページ
URL:http://takao.railway.tw/