石勝線の夕張支線と呼ばれていている新夕張-夕張間は、2019年3月31日限りで廃止され、いよいよその時が近くなってきました。
まだ2月の平日では席が埋まる程度の乗車率でしたが、いよいよ3月となることで夕張支線を訪れる人が多くなるため、3月16日に行われるJRダイヤ改正において、1日5往復の運転に3往復の増発となります。
廃止までのわずかな期間ですが、夕張支線の列車が久々に増発と増結が行われます。
その内容は次章よりご説明します。
夕張支線増発・増結内容
期間:2019月03月16日~2019年03月31日
運転本数:8往復
車両増結:通常1両運転から増結(
2両運転:03月18日~22日、25日~29日
3両運転:03月16・17日、23・24日、30・31日
※土日と廃止直前2日間が3両運転
石勝線(夕張支線)時刻表
ダイヤ改正前にあった追分・千歳線からの普通列車直通は、夕張支線廃止を見越して、上りの一部を除いて新夕張で乗換えとなります。
夕張支線下り
千歳方面 接続列車 |
Sおおぞら3号 | Sとかち3号 | 普通新夕張行 | Sおおぞら7号 | Sおおぞら9号 | 普通新夕張行 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新夕張 着 | 10:01 | 11:36 | 11:56 | 1525 | 18:25 | 18:31 | |||
全列車新夕張発夕張行(要乗換え) | |||||||||
列車番号 | 9263D | 9265D | 9267D | 9269D | 9271D | 9273D | 9275D | 9277D | |
新夕張 発 | 06:30 | 07:46 | 10:07 | 11:40 | 13:05 | 15:30 | 17:00 | 18:36 | |
沼ノ沢 発 | 06:35 | 07:50 | 10:12 | 11:44 | 13:10 | 15:35 | 17:05 | 18:41 | |
南清水沢 発 | 06:40 | 07:56 | 10:17 | 11:49 | 13:15 | 15:40 | 17:10 | 18:46 | |
清水沢 発 | 06:43 | 07:59 | 10:21 | 11:52 | 13:19 | 15:44 | 17:14 | 18:50 | |
鹿ノ谷 発 | 06:55 | 08:11 | 10:33 | 12:04 | 13:31 | 15:56 | 17:26 | 19:02 | |
夕張 着 | 06:58 | 08:14 | 10:36 | 12:07 | 13:34 | 15:59 | 17:29 | 19:05 |
夕張支線上り
列車番号 | 9264D | 9266D | 9268D | 9270D | 9272D | 9274D | 9276D | 9278D | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
夕張 発 | 07:10 | 08:28 | 11:01 | 12:20 | 14:35 | 16:16 | 17:50 | 19:28 | ||
鹿ノ谷 発 | 07:13 | 08:31 | 11:04 | 12:23 | 14:38 | 16:19 | 17:53 | 19:31 | ||
清水沢 発 | 07:21 | 08:40 | 11:13 | 12:31 | 14:47 | 16:28 | 18:05 | 19:40 | ||
南清水沢 発 | 07:24 | 08:42 | 11:16 | 12:34 | 14:50 | 16:31 | 18:05 | 19:43 | ||
沼ノ沢 発 | 07:29 | 08:47 | 11:21 | 12:39 | 14:55 | 16:36 | 18:10 | 19:48 | ||
新夕張 着 | 07:34 | 08:52 | 11:26 | 12:43 | 15:00 | 16:41 | 18:15 | 19:53 | ||
夕張発新夕張行(要乗換え) | 追分直通 | |||||||||
千歳方面 接続列車 |
Sとかち2号 | Sおおぞら2号 | Sおおぞら6号 | 普通列2628D | Sとかち8号 | Sおおぞら8号 | 普通2632D | Sおおぞら10 号 |
普通9278D | |
行先 | 札幌 | 札幌 | 札幌方面の乗継ぎ列車なし (右と同じ) |
札幌 | 追分 | 札幌 | 札幌 | 千歳 | 札幌 | 追分 |
新夕張 発 | 08:22 | 09:40 | 12:47 | 13:03 | 15:12 | 16:47 | 18:35 | 19:13 | 20:00 | |
終着駅 着 | 09:33 | 10:45 | 12:07 | 14:01 | 16:18 | 17:56 | 19:33 | 20:15 | 20:36 |
03/15以前のダイヤは?
ダイヤ改正前の03/15までは5往復となり、
増発列車となる下記列車は03月15日まで走りません。
夕張発 :11:01、14:35、17:50
日中は千歳-夕張の区間列車が走っています。
夕張支線の歴史など
夕張地区の石炭輸送を目的として、1892年(明治25年)の11月01日に開通した夕張支線。
炭鉱から産出される石炭による産業が栄え、地区の中心となる夕張市の人口は、最盛期に11万6908人(昭和35年)まで達した。
エネルギー需要の変化や輸入による調達先変更により需要減少による斜陽化で炭鉱も次々と閉山。
夕張鉄道などいくつかあった他の路線はすでに廃止されており、最後まで残っていた夕張支線も廃止となります。
いままでは石勝線の一部として統計がとられていたため廃止は免れていたのですが、今日のJR北海道の経営難の状況もあり、一日数本の単行ローカル列車しか走らない大赤字区間、夕張支線新夕張ー夕張間が廃止の対象となりました、
沿線の夕張市も目下財政再建中のため、鉄路存続のための沿線負担などできるわけはなく、鉄道存続ではなくバスターミナルを整備して札幌とのアクセス向上を目論みと合致し、廃止はすんなり決まりました。
実際、夕張から鉄道を使って千歳空港方面に向かうにはよいのですが、北海道の中心地、札幌に向かうとなると鉄道よりバスで岩見沢へ出るのが利便性が良いのが現状です。
残り僅かになる夕張支線の営業ですが、お別れの前の乗車には、上記の時刻表をご活用下さい。
画像
鉄道画像工房
ゆんフリー写真素材集