JR各社は2017年5月19日、2017年7月1日から9月30日までの夏季期間における臨時列車のダイヤをJR各社一斉に発表した。
毎年1週間から1か月後に気づくのですが、今年は発表当日に発表が見れましたので、そのおまとめ。
おおむね8月お盆→7月9月の3連休→夏季リゾートに土休日増発という傾向。
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夜行列車
毎シーズン安定のムーンライトながら(上下各30日間)・ムーンライト信州(17日間)・臨時サンライズ出雲(上下各2日)が運転。ムーンライト信州の8月運転が、去年に比べて3日間が減少されているのが気になるところ。
上越方面には、もうえちごの「え」の字もありません。7月1日に臨時快速「谷川岳山開き」号が上野→土合間でかろうじて夜行運転されます。
ムーンライトながら
列車名 | 使用車両 | 発駅 | 着駅 | 運転日 |
---|---|---|---|---|
ムーンライトながら | 185系10両(全車指定) | 東京 23:10 | 大垣 05:51 | 東京発 07/21-08/19 ※発駅基準 |
大垣 22:49 | 東京 05:05 | 大垣発 07/22-08/20 ※発駅基準 |
ムーンライト信州81号
列車名 | 使用車両 | 発駅 | 着駅 | 運転日 |
---|---|---|---|---|
ムーンライト信州81号 | 189系6両(全車指定) | 新宿 23:54 | 白馬 05:40 | 新宿発 07/14,15,21,22,28,29 08/01-05,10,11,18,19 09/01,08 ※発駅基準 |
サンライズ出雲91・92号
列車名 | 使用車両 | 発駅 | 着駅 | 運転日 |
---|---|---|---|---|
サンライズ出雲91号 | 285系7両(全車指定) | 東京 22:21 | 出雲市 13:07 | 東京発 08/11,16 ※発駅基準 |
サンライズ出雲92号 | 285系7両(全車指定) | 出雲市 15:33 | 東京 06:23 | 出雲市発 08/10,15 ※発駅基準 |
JR東日本
新幹線編
北海道まで行く臨時は3.5往復が計画。去年函館まで開通しましたが、線路容量的にはこれが一杯いっぱいなのかもしれません。
期間中に大宮発の新青森発着の「はやぶさ」1往復が設定。混んでいるときはねらい目。(下り:07/15・09/16、上り:07/17・09/18)
またおおむね前年度と同じ本数の臨時が設定したと発表されていますが、北陸新幹線の朝の6時台のはくたかと8時台のががやきの運転日が削減されています。マイナス分はあさまに振り向けた?のかなと思われます。
東北新幹線35周年とJR30周年がいろいろと
東北新幹線35周年記念として、6月1日から20日「はやぶさ」「やまびこ」「なすの」、7月1日から20日「つばさ」がインターネット限定割引で半額となるキャンペーンは、えきネットでの受付が現在進行形。(当日購入不可)
また関連で、新潟-八戸間直通列車を行き7/09、帰り07/10に運行。ん?誰得?はやぶさ用E5系が普段入らない上越新幹線内を走行するので、撮り鉄・記録鉄向けのイベントと思われ。
6月24日は大宮開業時に運行されていた新幹線リレー号も団体扱いで運転される予定です。
JR化30年記念で7月21日~31日に記念フリー切符が発売される予定です。JR東日本全線と青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道・北越急行の普通・快速の普通席とBRTが、連続する3日間乗り放題のフリーきっぷ。特急券を購入すれば新幹線・在来線特急も利用可能。
ちょっと過去に発売されていたEEきっぷや八戸開業時のフリー切符(JR東日本内新幹線自由席OK、指定も回数制限でOK)に比べるとインパクトは薄く、今一感が漂います。
シルバーウィークもある鉄道の日に期待しましょう。
在来線編
鉄道史に多大なる貢献をした485系と583系を相次いで廃車にしてしまったため、今年は控えめな状態。まるで団塊世代の価値のなささを象徴しているような。
そうなると残存する国鉄型183・189系と185系に注目されます。高崎線系特急に651系が投入されて、そこで玉突きになった185系がいままでの183・189系臨時枠に投入されている模様。富士急行乗り入れの関係で、河口湖快速と木曽あずさに189系6両が投入。
特に後者は旧あずさ色で運転され、JR東海エリアの南木曽まで運転。今年は「ディスティネーション信州」ということで、長野・松本周辺で臨時列車が増発されています。名古屋方面からも茅野まで臨時列車を設定してます。犬猿の仲といわれているJR東海とよく連携できていると感心(笑)
その陰で2001年から運行していた、上越線方面の「一村一山」号の設定がしれっとなくなっていますね。
JR北海道
プレス発表(PDF)
新幹線側はJR東日本と同じ。在来線側は、去年函館-札幌間を山線経由の「特急 ニセコ」といった目玉や面白さはなく、旭川動物園号や富良野付近のノロッコやラベンダーエクスプレス、釧路のノロッコという例年通りの布陣。
定期列車では、特急の北斗と新幹線接続のはこだてライナー以外は臨時便がないというさみしい状況。今年の春に初期型キハ183系を廃車にしたため、車両運用に余裕がない模様。特に宗谷線方面の特急が、車両トラブルでリゾート車両で代走されることが多い模様です。
去年の台風運休後の被害で帯広・釧路方面の特急が長期運休が余儀なくされ、年末に再開しても足取りが戻っていない状況も気になるところ。その上に今年3月のダイヤ改悪を行っているので、不便な交通機関をわざわざ選択するのか不明なところです。
JR東海
相変わらずの「東海道新幹線」中心です。それでも去年より一日2本増加し、お盆時期は最大5本増加しているのです。
また在来線も、特急はしなの・ひだ・ふじかわ、快速はみえ・ナイスホリデー木曽といった看板列車を中心に、181本をしっかり増発しています。
JR西日本
新幹線編
北陸はJR東日本にあるように、一部のかがやき・はくたかの運転日減。また山陽方面で、のぞみ・ひかりが減便されるが、その分九州新幹線直行便が倍以上カバーされるので、トータルでは増加となっています。
またEVA新幹線のダイヤも発表されました。
500 TYPE EVA
出展:JR西日本 500 EVA特設サイト
乗車には乗車券と新幹線特急券で乗車が可能。1号車「展示・体験ルーム」の入室は、「予約なし」で自由に入室できますが、体験コーナー「実物大コックピット搭乗体験」のご利用には、事前の予約が必要となります。
予約方法は、「特設サイト」にアクセスいただき応募後、抽選の方法。(乗車1ヵ月前10:00~3日前の 21:00 まで受付)と、旅行会社で販売する専用旅行商品を旅行会社店頭で購入する方法の2種類。
列車名 | 使用車両 | 発駅 | 着駅 | 運転日 |
---|---|---|---|---|
こだま741号 | 500系8両 | 新大阪 11:29 | 博多 15:39 | 07/01-11,15-31 08/01,05-27,31 09/1-19,23-30 |
こだま730号 | 500系8両 | 博多 06:40 | 新大阪 11:14 | 07/01-11,15-31 08/01,05-27,31 09/1-19,23-30 |
在来線編
特急はお盆時期の増発が目に付きますが、それが以外は少ない模様。岡山からの瀬戸尾橋線に「ラ・マル・ド・ボァ」を、津山線に国鉄時代のツートンカラー「ノスタルジー車両」がお目見え。前者は金曜・土曜と祝日お盆・日曜で行き先が異なります。
プレス発表(PDF)
「ラ・マル・ド・ボァ」
金曜:岡山ー尾道
土曜・金~日以外の祝日:岡山ー宇野
日曜:岡山ー高松
「ノスタルジー車両」
毎週土曜日の快速とこぶき(3往復)と下り06:04発
ノリ得快速
期間中山陰方面で臨時が今年も増発されます。特に青春18きっぷ利用者には朗報と思われます。
期間中の土曜休日を中心に、「天空の城 武田城跡」と「奥出雲おろち」 は8月毎日運転。
・快速「天空の城 武田城跡」号 寺前ー城崎温泉
・快速「山陰ジオライナー」号 鳥取ー豊岡
・トロッコ列車「奥出雲おろち」号 木次ー備後落合
下記臨時列車以外のトピクスとして三次線の廃止予定がありますので、こちらが地味に注目かと思います。
JR四国
プレス発表(PDF)
相変わらずアンパンマントロッコやしまんトロッコが人気で、今期も運行。
根強いサンライズ瀬戸の琴平延長は、東京発金曜日が対象。つまり現地は土曜日ということですね。
気になるのは、高松と松山方面のいしづちの一部と高知方面のしまんと1往復が、7月9月の3連休とお盆期間全列車岡山ー松山・高知となります。
本来分割・併合となる多度津で強制乗り換えが発生していて、車両の効率的な運用都合とはいえ乗り換えは面倒。
JR四国ではないが今年の1月、阿佐海岸鉄道がDMV(デュアル・モード・ビークル)化されるのではないかとのニュースがありました。一般気動車が入線している今のうちに訪れておきたいです、¥。
JR九州
プレス発表(PDF)
株式上場後、夏を越せればやっと1年を迎えるところです。上場前のIPOではなかり人気があったようですが、基盤弱いので上場後は期待外れ感が漂います。
九州新幹線開業前は、北海道と四国と同列に語られていたのですから、投資家の見方や心理はわからぬ。
そういうこともあってかはわかりませんが、九州新幹線や博多からの特急の増発に力が入っている模様。看板列車のPR?なのかなと思えなくもなく。
他方、株式上場によって今まで秘境駅とあぐらをかいてきた駅の今後の行方が気になるところ。これでJR東日本や西日本は、伝統列車や設備などをあぼーんしまくりましたからね。
なかでも幹線なのに特に乗降客数が少ない日豊線の宗太郎駅や餅原駅の今後が気になるところです。(逆に西大山あたりは観光スポット化しているので当面は安泰?)
赤券18きっぷが欲しいと思ったが!
久々に国内の記事となりましたが、今年は
を購入しようかと思っているのですよ。そのための購入計画を予定しています。そしたら気になってきた木になってきた何の木。調べてみたら、去年12月で発売終わっていた。゚(゚´Д`゚)゚。
普通の青春18きっぷを買いますか、、、。なお2017年夏期の発売は07月01日からです。
青春18きっぷのルール等はこちらにまとめてみました。是非ご覧下さい!
それでは良い旅を!