今年の春にMRT桃園空港線が開通。それと合わせて、MRT桃園空港線台北駅で、インタウンチェックインができるようになりました。
パチパチパチ!
そのインタウンチェックインを利用できるのは、今のところ台湾系のエアラインのみです。そのため、日系やLCC利用者はもう少し待つ必要があります。
台北駅でのインタウンチェックインは、空港に着く前に荷物が預けられて便利なのですが、思わぬところでズボズボとトラップに引っかかってしまいました。今回利用してみたことをレポしてみます。
Contents
桃園空港は激混みなのでインタウンチェックインで回避しよう!
基本的には
受付時間 出発の3時間前まで
利用可能エアライン
チャイナエアライン、マンダリン航空
エバー航空、ユニエア
※共同運航便で発券航空会社と搭乗する航空会社が異なる場合は除く
(例えばCI購入でJALとのコードシェア便利用やその逆も含む)
までのことは、色々なところでご紹介されています。
桃園空港は年々利用者が増加し、昨年2016年は4000万人を突破しているのです。そのため桃園空港はどこもかなりの混雑ぶり。さらに各航空会社のチェックインカウンターも長蛇の列がスゴイのです。
インタウンチェックインであれば、このように人はポツリポツリといる程度なので、混雑とは無縁の世界です。今は過渡期ということで、インタウンチェックインの利用料は無料です。
また、空港までは必ずMRTに乗らなくてはいけない、という決まりはないので、インタウンチェックインをしてバスやタクシーで空港に向かってもよいのです。
ですのでチャイナエアラインやエバーを利用する方は、インタウンチェックインを積極的に使っておきましょう。
MRT桃園空港線台北駅でのインタウンチェックインの仕方
インタウンチェックインできるところは、台鉄台北駅方面から来ると、改札を挟んで反対側になります。そのため、一回迂回して反対側へ向かいます。
「預辨登機」と案内板に書かれている方向へ進むと、チェックインカウンターが見えてきます。
このまままっすく行くと出口なので、MRT松山線の北門駅から来られた方は、チェックインカウンターに近くなります。
チャイナエアラインホームページより
さて入口に自動チェックイン機があるので、ここで利用する航空会社を選択します。機械は日本語対応していますので、言語選択で「日本語」を選べば安心して操作できますよ。
注意事項を了解して続けると、画面下のスキャナでパスポートを読込ませるか、予約番号を投入します。また案内してくれる係員の方がいらっしゃいますので、わからなかったら聞くこともできます。
もちろん案内人の中に日本語できる人がいらっしゃいました。何かあれば気軽に聞きます。
自動チェックインが完了すると搭乗券がプリントされ、それをもって自動荷物預け機のコーナーまで進みます。機械で日本語に言語変更した後、搭乗券のQRコードを読込ませて注意事項を了承して印刷を行うと、クレームタグが印刷されてきます。
チャイナエアラインホームページより
これをご自分の荷物に取り付け、「完了」ボタンを押すと荷物の扉が閉まって運ばれて行きます。頭上のモニターでX線検査の状態が見れますので、流れるまで確認しておきましょう。
台湾の空港検査は、ライターとかモバイルバッテリーなど、結構細かいものもちゃーんとみています。(当たり前か)不合格となった場合は、再検査のエリアに向かって下さい。
インタウンチェックインではじめからつまづいた
と、流れを淡々と描いてしまいましたが、わたくしの場合、初っ端から引っかかってしまいました。利用はチャイナエアラインです。
まず初めに自動チェックインの機械で受付を始めたのですが、予約番号を入れても、パスポートをスキャンしてもエラー。なぜ??
案内のおねいさんの顔も「?」マークをしていましたが、「アップグレード、ビジネスクラス」と告げたら、あっそうという顔で、こっちにおいでおいでと、自動荷物預け機の左隣のエリアにある、有人カウンターへ案内されました。
そう、今回帰りの便はビジネスクラスへアップグレードしていたので、自動チェックイン機ではなくて、有人カウンターで送り込まされてしまいました。アップグレードのときは、予約していたエコノミーの予約番号が無効になるのか、自動チェックイン機でいつもどこか引っかかるような感じがします。
その他操作がうまくいか無いときも、こちらに案内されるそうです。それは知りませんでした。。。混んでいたらブーイングものか、お恥ずかしい場面です。
有人カウンターで利用する場合は次の通りです。
無料範囲を超える荷物がある場合
上級ステータス会員
アップグレードなどで予約番号が無い場合
乗り継ぎが3回以上の場合
航空券が乗り継ぎで2枚以上ある場合その他、自動チェックイン機で発券できないときなどです。
チャイナエアラインでは、上級ステータス会員は自社の上級会員の他、スカイチームエリート/エリートプラスまでは書かれているのです。そのためデルタアメックスゴールドでは無理の模様。
エバーは発券カウンターおよびレジ機能はないようです。
インタウンチェックインで預けられないものもある
有人カウンターに案内されて、バブルを思い浮かべそうな、ちょっと派手目のおねいさまにバトンが渡されました。英語OKで片言の日本語は理解できるようです。改めてパスポートを出して、スーツケースをコンベアに置きます。
結構重量がある(多分18kgぐらい)で、ベルトコンベアーを動かすため、おねいさまは斜めってスーツケースを置き直しました。そのまま動かしたので、スーツケースが片足で立っているみたいwしかしコンベアーの本線にそのまま入ると、思いっきり音を立てて倒れそう。という心配をしていたら、荷物係のおにいさんが体制を整えてくれてめでたしめでたし。
で終わる予定でした。でももうひとつにもつを持っていて、台北で買ってきた自転車を載せると、カウンターのおねいさまは「これなに?」というので、「自転車、Bycle!」というと、、、「Oh!Bycle・・・」
それ、だめ~♪ダメダメよ(超意訳)
目が点になりそうになりました。
というより、おねいさまが何を言ったのか、その瞬間は理解できませんでした。だって心の中は重たい荷物から解放されて、台北散策してお昼食べて帰国~ぅ、というストレスフリーな姿を描いていたのですから。
ごめんね~♪
自転車は桃園空港へ持って行って、もう一度手続きしてね♡(超意訳)
と、おねいさまの満面の笑みでお答え頂きました。
( ̄人 ̄)
ナンマイダー。ナンマイダー Ω\ζ゚)チーンッ
完璧に有頂天であったため、出鼻をへし折られてしまいました。ひとりで流れて行くスーツケースを見て、無事に成田空港でまた会うんだよ、と涙目で眺めで見ていました。
あとで改めてチャイナエアラインとエバー航空のホームページを確認してみると、自動チェックインルールが書かれていました。チャイナエアラインの方が細かく書かれていますが、同じ施設を使うエバー利用者もほぼ同じと思って問題ないと思います。
段ボール箱、傘、リュックサック、ベビーカーなどには対応をしておりません
手荷物用に座席を購入、ストレッチャー
ペットなどの動物
空席待ちチケット
チャイナエアライン
https://www.china-airlines.com/jp/jp/fly/at-the-airport/in-town-checkin
結局、インタウンチェックインできなかった自転車は、桃園空港第二ターミナルで受け付けてもらえました。帰国して寸法図りましたら、横が95cmありました。自転車って輸送中にぶつけることもおおいので、クレームなりやすいですし。ただ二度手続したので、相当時間が取られました。
段ボールやリュックが受付られないので、スポーツバック類もNGと思われます。逆に布製のキャリーバックはOKでしょう。つまり、スーツケースや硬い箱に入れないと、インタウンチェックインでは受付ができないようです。
インタウンチェックイン以外にも免税手続きもOK!
インタウンチェックインエリアの横には、免税手続きができる「退裞」と書かれた外国人旅客用の税還付カウンターがあります。インタウンチェックインの前に済ませておいた方が便利です。
台湾免税対象店で、同一店舗において1日に2000NT以上購入した場合に、台湾の消費税5%相当が戻る制度です。対象店で購入後、税金還付申請書を発行してもらえます。(台北101など、一部の大型店舗では施設内で還付手続きができる場合があります)
予めパスポートと税金還付申請書、それと帰る日に申請できるので搭乗券か旅程表を用意しておくとスムーズに処理してくれます。
MRT桃園空港線台北駅の税還付カウンターには、日本語が上手な受付嬢がいらっしゃいました。しかもかなり上手です。なのでやり取りは日本語で済ますことができました。現品確認はほとんど確認しているようなしないような感じで手続きしてくれます。(正直な日本人特権w)
税還付カウンターの利用については、当日出国予定者以外の制限がないので、全ての出国予定者が利用できると思います。なお申告還付金から税金還付の手数料として、14%引かれるのでご注意。
台北の税還付カウンターは閑散としていましたので、ものの数分で還付金を受け取ることができました。日本語が上手な受付嬢ちゃんがいますので、空港行く前にしておきましょう。
さいごに
今はチャイナエアライン系とエバー航空系のエアラインのみインタウンチェックイン可能と限られているため、まだ利用者は少ない様子でした。せめて台湾系以外のレガシーキャリアの利用を可能にして欲しいですね。特にJALANAのように、チャイナエアラインやエバー航空と共同運行便がある路線は、優先的に導入を検討して頂き、インタウンチェックインの利用増大を期待したいとこらです。
人気が急上昇のLCCも!と言いたいところなんですが、現在の空港のカウンターさえ十分な数がないこともあるので、2年後を目処としている有料化時に導入を期待したいところ。無料は空港、有料は駅でもOK、といった住み分けは可能ではないのでしょうか。
インタウンチェックインでスーツケース以外に預け荷物に注意していれば、台北駅で身軽になれて、空港でのストレスフリーな帰国が、まっています、待っています。