翌日は6時半ごろの起床でした。少し重い気分でしたが、昨日体調悪かったのはすっかり収まった模様。ゆっくりと支度をしていきます。
早めに出る予定でした、そのつもりでいました。
が、前日夜について寝ていたこともあって、朝のすすきの周辺の街並みをカメラに収めていたりしていると、、、。ホテルをチェックアウトした時間が8時半を優に過ぎちゃいました。ぁぁぁぁっ|д゚)
やってしもおぉた。
先が思いやられるように重い足取りで地下鉄に乗り込みました。
レンタカーを借りて増毛・留萌へGo!
札幌駅には9時頃到着。駅前のバスターミナル2Fにあるコインロッカーに荷物を納めます。なぜか駅構内より100円安いんです。
今回レンタカーで増毛に向かうのですが、借りたのはスカイレンタカーさん。駅から営業所までは少し離れているので、迎えに来てもらいます。
駅近くの指定された待合わせ場所に行って暫く待つと、送迎用の車がやってきました。私の他にもう一人お客さんを乗せて出発。
営業所まではものの5分位で到着しましたが、周りには閑静な住宅街って感じな場所。駅から近いところにあるので、こういうところもいいね~と一瞬思ってしまいます。
改めて考えると、冬は道が天然スケートリンクのように雪が固まっている姿を思い起こすと、それは止めておこうと。(単に寒いの苦手です)
車自体は予約はHISでしていたものの、改めてここでも申込書を記載。諸注意事項を受けて確認。保険は500円程だったので、加入しました。何かあったら怖いですものね。結局車を出せたのは10時近かったです。
札幌から増毛までの道のりはどれほのものか?Google先生に聞いてみると113.4km程と答えが返ってきました。長い。
単純に考えて、コンスタントに平均時速60kmで進んでも、到着までは2時間はかかる道程です。北海道ではレンタカーを使って何度か借りて運転したことはあるものの、慣れていない道は怖いもの。地元の人飛ばしますから。
なので、安全運転で慎重に車を動かしていきます。ええ、法廷速度を守って車の流れに乗りって(笑)
増毛にGo!
車を走らせて15分もたつと、札幌丘珠空港の案内が見えてきました。意外に近いんですね。とはいえ、まだ序盤。この先の国道231号線に合流するまでは、20~30分程要していました。距離の割には時間がかかったような気がします。
国道231号線にはいれば、ひたすらこの道を進むのみ。まだ100km弱ありますが。たとえると、東京から熱海辺りまでの距離がまだ残っているのです。
国道231号線に合流して進んでいくと、海が見えるところにセイコーマートがあったので、ここで小休憩します。
車を止めて先の道を見てみますが、この先は民家もまばらで、お店もなさそう。20分程休憩をして、再び増毛に向かいます。最初は寄り道して、でっかいどーを感じていましたが、
しかーし、進んでも進んでも、終わりは見えません。小休憩から1時間過ぎてもあと30キロ近く残っていて、少し焦っていました。
それから20分程過ぎると、山間と海沿いばかりの道から、民家がところ現れてきて、街に入ってきました。増毛に到着したのは、ちょうどお昼の時間、12:15頃でした。
増毛駅にて
増毛駅に車で入ると、駅構内にロープが引かれて既に臨戦態勢が敷かれていました。
ちょっとロープを越える姿が見られると、離れたプレハブ小屋から注意の声が聞こえてきます。
駅構内は単線1本の先に、錆びた車止めが佇んでいます。線路の脇には空き地が広がっています。昔はニシンなどの漁業が盛んだったことから、さぞかし賑やかであったのだろうと。
留萌・増毛間の営業指数は67人。つまり100円稼ぐのに約2538円かかると言われている。旅客数減少も去ることながら、近年冬場の雪崩や土砂崩れによる運行コスト上昇もあって、いまささやかれているJR北海道の廃線論議の最中であるにもかかわらず、赤字を垂れ流している路線を廃止したいのも無理もない。
大正11年(1922)に施行された鉄道敷設法により、留萌本線は建設されました。開通から翌11月に95年周年を迎え、その一か月後に廃線を迎えるとは、皮肉とも思える。先の鉄道敷設法では「石狩国札幌ヨリ石狩ヲ経テ天塩国増毛ニ至ル鉄道」と第135号線として札幌までの建設が計画されていました。
駅前の道路に出てみると、疎らな人通りですが、明らかに地元でない方ばかりなような。普段は相当寂しい通りと思われます。空いているお店あるのかな??
駅の待合室に入ると、平日にも関わらず、すでに十数名が待っていて混雑ぎみ。前の列車かバスで増毛まで来たと思われます。1ヶ月前でこの様子なので、最終日はかなり混みそうな雰囲気です。
増毛駅は無人駅ですが、待合室の中にはお土産屋さんを兼ねた売店があります。ここでは時刻表にも載っていない、お弁当がうっています。その名も「たこ親爺お墨つきやわらか煮」(500円)
これに海老味噌汁が100円であったので、合わせて購入してみる。まだ冬に入る前ですが、身に染みてきて美味しいです。このほか、廃線に合わせて各駅のテーマに合わせたアイスも売っていました。
このお店、2012年4月から地元の水産加工会社が増毛駅内に直営店を構えたそうです。
列車がやって来る時間になると、プレハブ小屋からの見回りが活発になり、キンチョーのひととき。山間から、ディーゼル音を奏でた2両の列車がやってきました。
列車が到着すると、多くのお客さんが降りてきます。よく乗っていますよ。そして今きた列車はそのまま折り返して、深川行きとなるのです。
さて列車が出る前に留萌の街へ出発します。12:55頃、留萌に向けて出発。
増毛から留萌まで16.2kmほど。車なら20分ちょっととGoogle先生が教えてくれました。
留萌に向かい瀬越駅に寄ってみる
駅前通りから国道231号線に入るまでの2km弱は、海岸沿いに沿ってなだらかな直線道路がつづいているものの、クルマの往来はほとんどいない。箸別駅手前辺りで国道と合流するあたりで、何人か徒歩で歩いてくる人がいました。先ほどの増毛行きを撮影していた人方々だと思われ、先に進むと撮影していたポイントでまだ何人かいました。今度は留萌に向かう列車を狙っているのでしょう。
国道に合流し、海岸線をひたすら車で走る。さすがに国道に入ると、車の往来は増えてきました。留萌に列車が到着するのは13:27、先に急ぎます。
道は海岸に沿って走りますが、留萌線も並走しています。しかし留萌線は行違の無い単線のため、先の増毛で止まっていた列車が来るまでは、列車は通りません。その昔に乗車したときには、沿岸をゆっくり走って車窓を楽しめたものです。
車を15分も走れば留萌の市街地に入りました。まだ列車が到着するのは20分以上あったのを確認。
帰りは各駅による予定です。少しでも負担を減らすため、留萌の一駅前の瀬越に寄ることにしました。車のナビを瀬越までセットすると、数分で駅に入る小道に案内され、坂道を降って行きます。
駅は海の近くで、手前の空き地を超えればすぐそこにあります。以前は駅の北側(留萌側)に教習所があったようですが、今は影もなく空き地です。
駅入り口付近には官庁の建物や学校などがあった国道に比べて、人影を全く感じさせぬ隔離された佇まいでした。駅を超えて空き地を超えれば、もう海はすぐ近くの場所。
元々は海水浴客への利便のためにできた季節営業の仮乗降場。昭和44年に臨時駅となり、JR化後と同時に一般駅に昇格したのです。
駅周辺を一通り撮影すると、車を留萌駅に向けて走らせました。瀬越からは2キロちょっとなので、走らせてしまえばすぐに留萌駅に到着しました。列車が到着するまではあと5分程の時間。車を駅前の駐車場におきます。駅に向かってダッシュ。
駅の西側に増毛へ伸びる線路際に歩いて向かい、増毛からやってきた列車を迎えました。
駅舎に向かうと、何人か列車から降りてきた乗客が加わって一時の賑わい。列車はここで3分停車して、深川へ向かって行きます。
あともう一回つづきます。